くもんの英語に効果はあるの?4技能から考察!
英語教育は注目度が高く、選択肢が多いので迷ってしまいますよね。
選択肢の一つが「くもん式」。
この記事を読むことで、
- くもん英語で身につくこと
- 向いている人、不向きな人
が分かり、ご家庭にあった学習教材について考えるヒントになります。
従来の日本の教育は「読み」「書き」はできても「聞く」「話す」が苦手です。
しかし、最近の英語テスト(英検や入試)はこの4つの技能を問うものに変わってきています。
この4技能を踏まえてくもん英語に向いているのは、
という家庭です。
逆に
くもんの英語とは
くもんの英語は、教室の先生による指導ではなく、e-ペンシルという音声ペンで行われます。
個々のペースで音声ペンを使うので、同じフレーズを何度も聞いたりどんどん進めることができます。
はじめての英語からスタートでき、英検5級~3級を取得する約3分の1がくもんを利用しているというアンケート結果もあります。(公式HPより)
教室は週に2回。教室に行くかオンラインかを選択でき、月額会費は地域によって異なりますが、7000~8000円です。
英語学習における4技能とは
英語学習の時によく使われる単語が「4技能」です。
公教育も「読み」「書き」に特化した英語教育から4技能「読むreading」「書くwriting」「聞くlistening」「話すspeaking」の教育にシフトチェンジしています。
これにより活きた英語力が身につくということです。
特に年齢が上がるにつれ、「聞く」「話す」ことへの抵抗感が増す傾向にあります。
くもん英語の効果は?
さて、実際くもんはこの4技能を伸ばすことができるのかが気になるところですよね。
結論のところ、ちょっと厳しいかもしれません。
「読み」「書き」
まず、「読み」について。
くもん英語は、単語や英文とイラストを見て、e-ペンシルで音声を聞いて覚えていきます。それを繰り返していくうちに単語や文章が読めるようになるというわけです。
個人のペースで何度も聞けることがくもん英語の強みです。
しかし、プリントの進度のわりに英単語が覚えられていない、ということもあるようです。自学自習ができるように、プリントにヒントが書いてあることが理由のようで、くもんの長所でもあり短所でもあると言えます。
文法が終わったところで物語文に入り、だんだん長い文章を読んでいくので、読む力をつけることはできます。
また、フォニックスは学ぶ機会がないので、見たことのない単語を読むことには期待できません。
フォニックスとは、例えばcが[k(ク)]、aが[ǽ(ェア)]、tが[tトゥ]だと学んでいるとcatが読め、pが[p(プ)]だと学べば、capも読むことができる、という学習法です。これを身につけると、小さい子どもでも初めて見る単語を読むことができます。
「書き」も同様に、プリントにはヒントとなるものが書かれているので、それを見ながら進めていくと、プリントの進度のわりに身についていないということもあるようです。
この問題は「子どもによる」ことが多いです。繰り返し英単語を書くうちに覚えてくれる子もいるし、ヒントを見ながらでないと書けない子も一定数います。
プリントの進度とわが子の実力が伴っているか、たびたびチェックすると、より効果的に身につくでしょう。
文法については、単語同様に子どもによるところもありますが、プリントをこなしていけば身につくように設計されています。
「聞く」「話す」
次が「聞く」について。
e-ペンシルはネイティブスピーカーの声優さん達の音声が入っています。これを聞くので、英語の音に慣れることはできます。
音声は、聞き取りやすく発音したものから徐々に自然な速さと発音の音声に変わっていきます。
きれいな発音を聞いて真似するので、独特なクセがついてしまうことは避けられますね。
自然に話すと抜け落ちる音があったり、くっつく音がある、ということを体感できるでしょう。
ところがここでも、くもん英語だけでは身につき難い問題があります。
英語を聞き取るためには2000時間以上英語を聞く必要があると言われていますが、音声タッチペンで2000時間聞くことはかなりハードです。
家庭でかけ流しや語りかけなど、日常に英語を取り込むことができれば2000時間は達成できるので、家庭での努力も必要です。
週に2回数十分学ぶだけで英語が聞けるようにはまずなりません。これはどのメソッドを使ってもそうです。「聞く」力を伸ばすには家庭での習慣が大切です。これは次の「話す」=アウトプットでも同様です。
「話す」は、予想している方も多そうですが、くもん英語だけではなかなか習得するのは厳しいです。音声ペンの声を真似したり応答したりしても、それはコミュニケーションとは言えないからです。
大人も「How’s it going?(調子はどう?)」 「I’m fine.(元気です)」の後、何をしゃべったらいいのか分からない、となったことはありませんか?
聞かれたことの返事はできるし、質問もできるけど、その後どうつなげるか……活きたコミュニケーションを学ばなければ、「話せる」とはならないでしょう。
それが音声ペンのみでの学習のデメリットです。
向いているのはこんな家庭
以上を踏まえて、くもん英語に向いているのは、
という家庭に向いています。
個々のペースで繰り返し、自分で学習ができる「読み」「書き」に関してはプリントで自学自習するくもん式は合っています。その際、プリントの進度と実力が伴っているかはチェックすると良いです。
逆に、「聞く」「話す」をくもん英語のみで習得しようとすると厳しいので、その他の方法で補強する必要があります。
例えば、家庭で英語のかけ流しや語りかけをしたり、英会話教室を取り入れるなど。
理論上、英語2000時間でリスニング力が身につくとすれば、1日平均2時間英語を聞いていると、約3年で到達します。(2時間×365日×3年=2190時間)
極端な話ですが、読み書きができなくても文法が分からなくても海外の方とある程度コミュニケーションはとれます。
親と子ども双方の幸せのために、目的にあった学習方法を選びましょう。
次に参考になる学習方法を3つだけ挙げておきますので参考にしてください。
くもん以外の選択肢
くもんの学習方法や費用が合っていないと感じた方は別の学習方法を探す必要がありますよね。
イチから探すと大変なので、いくつか案を挙げておきます。
ポピー Kids English(~小3)月刊ポピー(小3~中学生)
1つ目は費用が抑えられる案です。
読み書きに特化し音声ペンを使用する、くもんと似た特徴の通信教育ですが、費用は以下の通りです。
ポピー Kids English⇒月1596円(年払いだとさらにお得)
月刊ポピー⇒月3325円~(学年によって変わります)
※ポピー Kids Englishは小学校3年生までしかできません。
※月刊ポピーは英語以外の教科も学べますが、小学校3年生までは英語の教材が入っていません。公立高校を目指す家庭に向いています。
hanaso kids (3歳~高校生)
2つ目は幼児~高校生対象のオンライン英会話です。英検2級までの対策もありますし、大人が対象のhanaso online Englishもあります。
オンライン英会話は、回数によって料金が変わるので、お財布事情と相談しながら決められます。
週1回3080円~月12回7480円までがあります。(週ごとプランと月ごとプランがあります)
予定していたレッスンが受けられなくても振り替えができるところと、無料会員でも一部の機能が使えるところが嬉しいです。
副教材がたくさんあるので、レッスン以外でも学習しやすい(2000時間までの道が近づきやすい)です。
オンライン・インターナショナルスクール Global Step Academy(4歳~20歳)
はじめての英語~インターナショナルスクール修了後の英語力維持まで幅広く対応していて、4技能バランスよく教えてくれるオンラインスクールです。
アメリカ・カナダ・オーストラリアのテストをパスした講師のみが在籍しています。
固定の曜日・時間に受講するので、英語学習を習慣化することが可能。
英語を学ぶところから、英語を手段としてSTEAM教育を受けることまでできます。
費用は週に何回受けたいかと語学力により変わりますが、一例として、週3回で24500円です。
定員があるので気になった場合は一度お問い合わせするのがよいでしょう。
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まとめ
- くもん英語は「読み」「書き」が得意。くもん英語だけで「聞く」「話す」を習得するのは厳しい。
- くもん英語が向いているのは、学校のテスト対策・英語5級~3級取得がしたい家庭または個人のペースで繰り返し学びたい家庭。
- くもん英語以外の選択肢として挙げたのは
- ポピーKids English くもんに似ている通信教材。体系と費用に差があり
- hanaso kids オンライン英会話で「聞く」「話す」の学習 英検2級にも対応
- Global Step Academy オンライン・インターナショナルスクール 米・加・豪の講師 4技能を学べ、英語力の応用もできる 受講時間は固定制
今回は、くもん英語の得意不得意の説明をしてみました。どのように英語学習をしていくかのヒントを掴んでもらえたでしょうか。
習い事とは、通いやすさや伝統、費用、目的などが様々で、これにしておけば間違いない!というものはないですよね。
どこかに入会してみて、合わなければ変えたらいいと思います。そうしてぴったりの場所を探してみてくださいね。
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