保活をスムーズにするために
みなさんこんにちは!今回は現役保育士による保育所の選び方をお伝えします。
- 保育所ってどこも同じ
- 預けられるならどこでもいい
- 慎重に選びたいけど、どういうところを選べばいいのか分からない
保育所選びはとても大切です。
毎日8時から18時まで、0歳~就学前まで預けるとして、10時間×20日×12か月×6年間=14,400時間を保育所で過ごします。
上記は目安ですが、乳幼児期は人格形成の時期で人生においてとても大切な期間です。
人格だけでなく、運動神経や知能の発達にも大切な時期。
地域によっては、選んでる場合じゃないよ!という方もいるかもしれませんが、それでもこの記事を見ていただけたら
- 日ごろの心配事・もやもや事が解消されたり
- 下のお子さんができたら次は選んでみようという気持ちが生まれたり
するかもしれません。
お時間が許せば見ていただけたら幸いです。
【重要】はじめに この記事の読み方
以下に挙げる項目を、目次だけでも読んで、まずは優先順位をつけてください。
全部読むのは大変です。
お時間があれば、飽きずに読むことができれば、熟読していただけると嬉しいのですが、なにぶん文字数が多い!!
なので優先順位をつけてください!自分の子育て理念はどこなのか。
利便性なのか、保育内容なのか、保育料なのかはせめて決められるといいですね。
それではスタートです!
保育所の選び方 その①公立か民間か
以下に公立と私立の比較表を出します。
一般的な例として出しているので、一概に言えないところもあります。
公立 (保育所、認定こども園など) | 私立(認可、認定) (保育所、認定こども園、地域型保育事業など) | 認可外 (地域型、企業主導型保育事業、ベビーシッターなど) | |
---|---|---|---|
管轄 | 厚生労働省 | 厚生労働省 | 内閣府 |
運営 | 地方自治体 | 社会福祉法人、学校法人など様々 | 個人や企業など様々 |
職員 | 公務員 (一部非正規雇用) | 非正規雇用の職員が多い場合もあり | 秘跡雇用の職員が多い場合もあり |
職員の安定さ | 異動がある 退職職員は少なめ | 異動はない 退職職員で入れ替わりはあり 系列園がある場合はその中で異動あり | 異動はない 退職職員で入れ替わりはあり 系列園がある場合はその中で異動あり |
特色 | 無難 (健やかに仲良く感情豊かに…など) 各保育園ごとに細かい差はあり | 公立のような特色+α 運動、英語など力を入れているところをウリにしているところが多い | 多岐にわたる 園庭がない場合がある 遊びが一辺倒にならないか 要確認 |
保育料 | 自治体が定めた額+α (αが比較的少なめ) | 自治体が定めた額+α (+αが比較的高め) | 施設が定めた額 (3~5歳児は月3.7万円まで補助あり) |
預かり年齢 | 0~就学前 | 0~就学前 施設によって6か月~、1歳~など ~2歳児の施設もあり | 0歳~12歳(学童併設)など多岐にわたる |
民間保育所には、認可保育所・認定こども園・地域型保育・企業主導型保育事業・認可外保育があります。認可外保育には、認可外保育所だけでなく、ベビーシッターやファミサポ、事業所内保育・病児保育・一時預かり保育・各市区町村が定めた認証保育施設(待機児童室など)があります。
保育料の【自治体の定めた額】というのが、よく聞く「保育無償化」の部分です。自治体によっては給食費が無料になったり、0~2歳児も無償化になっていたりします。
認可外は費用が高くつくと思われがちですが、月3.7万円まで補助が出るというのは要チェックです!ベビーシッターやファミサポにも使えるんですよ~!!
保育所の選び方 その②立地
以下で詳しく説明します。
家の近くまたは家と職場のあいだ
「通わせやすいのが一番」
保護者からよく聞く言葉です。
家の近くや、職場への道中にあるのが通わせやすいと言えます。
駐輪場や駐車場はあるか
駐輪場や駐車場の有無。
屋根の有無。
広さ。
などの停めやすさも併せて見ておきましょう。
門の前の道
送迎時や、保育の中で課外活動に行ったり散歩に行ったり、意外と保育所への出入りは多いものです。
門を出てすぐが歩道が無く車通りの多い道と、門を出ると歩道があり往来の少ない道だと危険度は全く違います。
非常時に避難するときでも安心だと思えるところが理想です。
送迎時に門を出ると走って行ってしまう子は保護者の方が思っているよりも多いです。保育中は必ず誰かと手をつないだ状態で門を開けます。どちらの立地にせよ、門を出るときは十分に気を付け、できれば手をつなぎましょう。
近所の理解があるか
保育所周辺の家庭からの苦情で運動会や行事のやり方を変更している園もあります。
駐車場が敷地内になく、地域の駐車場や近所の家の前に停めさせてもらっている園も多々ありますが、その中には、苦情から車を停められるスペースが減ったりなくなってしまったケースもあります。
見学時に聞けるようなら、過去に近隣の方から要望があったか、それによって何か変えたことがあるか聞いてみましょう。
「知り合いの園はこんなケースがあったみたいで~」と聞いてみると言い出しやすいですよ。
保育所の選び方その③保育時間と延長料
保育時間
園によって保育時間が違います。
通勤時間を加味して、子どもが朝ぐずったら…少し早めに職場についておきたいから…二本前の電車に乗りたいから…雨の日は…など人それぞれの事情があると思いますので、様々なシミュレーションをし、無理なく通える時間に預けられる園を選びましょう。
毎朝ぐずるなんてことはザラです^^
延長保育の時間帯
園によって延長保育の時間が異なります。
朝夕何時から何時までかを確認しましょう。
後述しますが、同時に延長保育料(1回あたり、月極)や、延長保育時のおやつの有無も確認しておくと良いです。
保育所の選び方その④日々の持ち物
朝に準備するものは何か
荷物を全部預けて玄関で預ける場合と、準備をいくらか保護者がしなければならない場合があります。
荷物を預けていけるのは朝バタバタする家庭にはおすすめです。
一方保護者が準備をするところは、成長するにつれて「子どもと一緒にしてください」と言われることになると思います。時間はかかりますが、子どもの自立のためです。早く身の回りのことができるようになれば、後々が楽になりますよ。
また、最近では「手ぶら登園」という言葉もあり、紙パンツや着替えをサブスクにし、洗濯もごみの持ち帰りもなく、連絡帳もアプリで管理するので何も持って来なくてもよい、という園があります。
その分費用は高くなりますので、手間と費用、物への愛着形成を天秤にかけて検討しましょう。
布団や紙パンツは持ち帰りか
紙パンツは、
- 自身のものを毎日持ち帰る
- 自身のものを園で破棄しておいてもらえる
- サブスク(園に届いたものを使用し、園で破棄)
のパターンがあります。
中には布おむつを使用する保育所もあり、
- 自身のものを毎日持ち帰り
- レンタルしたものを洗濯業者が引き取りに来る
パターンがあります。
布団・布おむつは、決まった洗剤でないと肌が荒れてしまう子、自分で洗濯しないと衛生面が気になる保護者は持ち帰りを選んだほうが良いでしょう。事情を説明したら、自身のものを使用させてくれるかもしれません。
布団は、
- 自身の布団&シーツを毎週持ち帰り
- 自身のシーツのみ毎週持ち帰り
- 園でレンタルするので持ち帰りなし
のパターンがあります。
保育所の選び方その⑤保育料
市が定める保育料プラスいくらかかるか
公立は食費以外にほとんどかかりません。かかるのは、のりやはさみなどの道具代・遠足費・子どもが怪我をした時などの保険料・特別な教材(染物を体験するTシャツなど)などで、1回の徴収が100円~3000円で済む場合がほとんどです。PTAの年会費や日々の保育や行事の写真代、卒園児のアルバム代など園が定めた保育料以外の出費もあります。
民間は上記の支払いが公立より高くなる可能性があります。また、プール代、クラブ活動代、光熱水道費、その他施設費、制服代、その他特色に合わせて費用が掛かります。入所してから驚かなくて済むように、事前に確認しておきましょう。
保育料無償化対象の保育施設かどうか
3歳児クラス以上は保育料無償化だと国が定めています。地域によっては3歳未満児クラスも無償化対象です。
住民税非課税世帯は3歳未満児も無償です。
無償化対象については項目が様々ありますので今回は割愛します。
内閣府のHPに詳しく記載されています。ご自身の住んでいる自治体も忘れずにチェックしましょう。認可無認可が分かりにくい場合は、お住いの市区町村や見学時に確認しましょう。
食費はいくらか
保育無償化でもそうでなくても食費はかかる自治体がほとんどです。
食事の量も園によって違います。量や質と料金が見合っているでしょうか。給食の展示や写真があれば確認できると良いですね。
保育所の選び方その⑥施設の状態
園庭の広さ
園庭が狭いと、日ごろからの運動量が保障されにくい場合があります。運動会でできることも限られてしまいます。
園庭がない場合は、近くにどんな公園があるのかチェックしましょう。
遊びが一辺倒になってしまう園もあります。戸外での運動あそびや制作、描画、室内遊びなど保育内容が多岐にわたるかもチェック対象です。子供の経験に差がつきます。
室内の広さ
運動を重視している家庭はホールや保育室の広さも気にしておきましょう。
机上遊びや落ち着いた遊び重視の家庭はこれよりも、そういった道具が充実しているかを気にすると良いでしょう。
トイレ等は衛生的か
トイレは、においや床の状態を見てみましょう。
トイレの衛生状態に意識が向いているか、トイレの指導まで目が届いているかがポイントです。
不安なほど老朽化しているところはないか
比較的新しいところを見てからだと、歴が長い保育園の設備に驚くことがあります。
壊れそうなもの・壊れたところに気付いて対策をしているかを見ましょう。
職員よりも保護者の方がそういったことに気付きやすいです。
机やいす、運動遊びの道具などは各年齢(乳児用・幼児用)に沿ったものがあるか
乳児から預けられる場合は、乳児用の道具が揃っているかを確認しましょう。
例えば、体に合っていない机やいす、発達に合っていない道具などです。
幼児でも体格に合わせて机といすが調節できるようになっているかを見ます。
乳児期を大切に扱っているか、ひとりひとりに合った保育をしているかがチェックできます。
保育所の選び方その⑦安全性
狭くないか
子どもは走ったり暴れたりするものです。気を付けなければ子ども同士や机などにあたりそう、という部屋は狭いと言えます。(特に3歳児クラスまではケンカをしたり走ったり戦いごっこをしたりしがちです。)
子ども同士の距離が近いとストレスがたまりやすくなります。大人と同じですね。
整理整頓されているか
狭いと重なりますが、部屋に出ているものが多いとケガにつながります。
子どもがぶつかって倒れてくるものがないか、地震があっても落ちてくるものがないか、避難経路をふさぐものはないか、という点に注意して観察してみましょう。
保護者と園で危機意識が似ているか
少しでも傷がつくことは避けるのか、ある程度のけがは必要なものととらえて経験重視するのか、人それぞれ危機に対する許容範囲が違います。
保護者から見て「それは止めて欲しい」という場面で、どう対応されているかが預けてからの安心感につながります。
幼児期は体が柔らかいですが、成長と共にかたくなっていきます。幼児期に心配だからと守りすぎると、学校に上がってから骨折や大きいけがをする子が増えてきているという報告もあります。
かといって、心身に傷が残るほどの経験は必要ありません。
ケガは気を付けていてもゼロにはできません。
入園前に保護者と園が同じ方向を向いているのか確認しておきましょう。
備品が鋭利なままのものばかりでないか
備品が鋭利なままのものばかりでないか、棚の角は丸いか、ガードクッションなどがついているかを見ます。
避難経路がしっかりあるか
あらゆる想定がされているでしょうか。
間取りによりますが、避難経路が一つしかない場合は要注意です。
どこの部屋から火事になるか。不審者がどこから入るか、どのような行動をするのか。地震の時に通れるルートはどこか。非常時を意識しないと子どもは守れません。
コロナ対策はどうだったか
地域によって気にされる度合いも配慮の仕方も違うと思います。
保育園は1人1人の距離がとりにくい場所ですが、職員と子ども、保護者のために柔軟な対応がなされたかがポイントです。
コロナが落ち着いてからも状況に応じた対応を講じなければなりません。そういった柔軟さがあるでしょうか。
職員の人数は十分か
見学だけでは分かりにくいですが、職員不足の園は少なくありません。
資料と合わせて、自身の目でも確認したいところです。
中には資料と実際が合致しない園もあります。
保育所の選び方その⑧保育内容
保育目標が明確か
見過ごしがちですが、目を通しておきましょう。保育内容の全体像が見えます。
保育目標に合った保育をしているか
ここのチェックは難しいかもしれません。どのような活動をしているのか。それはなんのためかな?と考えながら見ると良いと思います。
パフォーマンスのための保育をしていないか
英語や体操、水泳などを取り入れている園もあります。
何のためにやっているのか明確ですか?分からなければ到達目標はどこなのか確認してみましょう。
園児を増やすためになんとなく入れている場合や、委託先に丸投げになっている可能性もあります。
目標をしっかり答えられなかった場合は上記の可能性が高いです。
しっかり答えてもらっても、保護者のニーズとあっていないかもしれません。
「触れる機会があればいいな」「楽しんで欲しい」「将来は選手に」「学校に上がって困らない程度に」など目標は様々です。
ニーズと園の目標が違っていると、高いオプション料を払っても満足感が低くなるかもしれません。
マイノリティに合わせた保育をしているか
例えばですが、アレルギー食、宗教色に対応しているかを見ます。
配慮がいる家庭は、お弁当持参のところもあります。
障がいがある場合は、どのような配慮がされているでしょうか。
自身の子がマイノリティではないと感じていても、マイノリティに対する配慮がされているかどうかは保育の質に大きく関与します。
将来、自身の子がマイノリティにどう関わっていくかにも繋がりますよ。
乳児は担当制か
子どもが安心できるように、その子の発達をよく理解して適切な援助をするために子どもに担当の職員を配置する保育方法です。担当はクラス担任がなります。
取り入れている園とそうでない園があります。
日中の過ごし方は「自由遊び」が主か「設定保育」が主か
自由遊びは保育士がねらいを持って環境を整えた上で、子どもの好きな活動をする方法です。環境の整え方には園によって差があります。室内や園庭にどのような工夫があるのか見てみましょう。
設定保育はするべきことが決まっていて子どもたちは言われた通りのことをします。設定保育にも園の特色によって差があります。子どもが楽しんで行っているか、表情をよく見てみましょう。
分かりやすい例で言うと、ボーネルンド内で遊んでいるのが「自由」、一部ワークショップを楽しんでいるのが「設定」です。「自由」と言っても工夫はされていて、「設定」と言っても子どもたちが生き生きしていますよね。工夫がない自由、詰込み型の設定は避けたいところです。
保育所の選び方その⑨先生
見学者にも挨拶をするか
挨拶が習慣化されているかどうかです。
挨拶が習慣化されているところは不審者が入りにくいところだと言われています。
親しみやすい先生には相談ごともしやすいですが、そうでない先生には何も言えないこともありますね。
先生同士の仲はどうか
先生同士がギクシャクしていると保育の質が下がります。
先生がずっと笑顔な園は子どもも笑顔でいられるでしょう。先生の機嫌を取って過ごすことは避けたいものです。
先生同士連携は取れているか
先生が同じところに固まって、一部の子どもが死角にいるところは危険です。
連携が取れているところは日ごろから先生同士の会話がうまくいっているのでしょう。大事な連絡事項の漏れが少ないかもしれません。
子どもに接するときの表情はどうか
どの子にも親しみを込めて対応しているかがポイントです。
子どもによって態度を変えている先生はいませんか?
子どもに接していないときの表情はどうか
子どもに接していないときに素が出ることも。
保育所の選び方その⑩食育
給食は園で作るのか
園で作るところと、別のところから配達するところがあります。
出来立ての方がおいしいと言われることが多く、献立に自由度があります。
配達でもおいしく工夫されていると思います。口コミがもらえるなら参考にしましょう。
畑などがあるか
野菜などの自家栽培は、虫に触れる機会があったり、苗が大きくなる過程が見られたりと、生命に対して良い題材になります。
土を触ることには癒し効果があるとも言われています。
自分で育てると野菜の名前に関心を持つチャンスになりますね。
子どもが好きな献立か
特に偏食ぎみのお子さんは献立に目を通しておくと良いでしょう。
献立は様々な食材や調理法があるか
全項目とは逆に、子どもが良く食べるからと、やわらかい食材ばかり、似たような味付けばかりになっていないでしょうか。
行事食を出したり、旬なものを積極的に取り入れている園もあります。
おやつは手作りか
市販菓子をできるだけ食べさせたくない保護者もいます。気になる方はチェックしてみましょう。
延長保育時におやつは出るか
延長保育時間のところで触れましたが、長時間保育の子のために、朝夕またはどちらか延長時間に食べるおやつがあるところもあります。簡単に出して食べられる市販菓子であることが多いです。
偏食、小食に対する考え方
自身の子が当てはまる方は確認しましょう。
偏食の配慮をしてくれるところ、小食の子はあらかじめ減らして食べきれる量を盛る、としているところもあります。
苦手なものでも頑張って食べて。という園もあります。
幼少期の大人の対応で食事嫌いになる子もいます。どのように食事をしてほしいかを子どものことを考えながら保護者自身が考えましょう。
最後に
たくさんの項目があり、全部を見ようとすると頭がこんがらがると思います。短い見学の時間だけで確認できることは限られていますので、自分の中の優先順位をつけて見学しましょう。
分からないところは積極的に質問をしてかまいません。保育所側も、保護者の方がどういったことが気になっているのかを知ることができる良いチャンスです。
全て理想通りの保育所があれば素晴らしいですが、残念ながらそうはいかないことばかりでしょう。自分の子の性格や興味関心、保護者の願いを考慮して、できるだけ納得して預けられるように、入所してからもやもやすることができるだけないように、事前に確認できることはしておきましょうね。
さいごに、
保育所と、保護者が協力して子育てできますように。職員も、保護者も、子どもも、みんな笑顔で過ごせますように。
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